欠陥住宅に対しての考え方

現在の住宅建築は、工場生産された部品を現場で組み立てる工法が主流です。それぞれ部品の性能や精度は格段に向上していますが、その取り扱い方を間違ったり、性能を過信したりといった理由で、欠陥となる場合が多いように思います。適材適所を大切にしたいです。

住まいに対する考え方

暑さや寒さの軽減や、清掃の簡易化といった実感しやすい住まいの快適さを得るのに、機械設備は欠かせないアイテムになっています。一方で、日当たりの良さ、落ち着き感、眺望、照明の雰囲気、自然な空気の流れ、スムースな動線など、ふと感じる小さな快適感は、まだまだ機械のお世話になるわけにはいきません。良い住まいとはこの小さな快適感の積み重ねでもあり、ここが設計者の創意工夫や経験による腕の見せ所だと思っています。

いろりのある事務所

左：外　観
右：杉無垢材を使用した内装

左：応接室（いろりの間）
右：コンクリート打放し壁面

以前勤めていた事務所の移転新築ということで、一から設計に携わりました。

いわゆるコンクリート打ち放しですが、一部内壁仕上げと、床は全面に杉無垢材を使用したおかげで結露や底冷えに悩まされることはほとんどありませんでした。

ただし、いろりは煙たいです。

所在地　岐阜市　　構造規模　RC造平屋　　床面積　80m²
建築費　約50万／坪