欠陥住宅をつくらない住宅設計者の会

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オール電化住宅に潜む電磁波の危険と原子力発電の関係

交流電流を使用する電気製品には、電磁波が発生します。電磁波の危険性が1980年代に指摘されて、30年が経ちます。最近では、携帯電話の危険性がWHOから指摘されました。家電製品での電磁波は、1m以上離れるとかなり低くなることが分かっています。

最近、オール電化住宅が増えています。オール電化住宅にするためには、調理器もIHヒーターにしなければなりません。台所には電子レンジもありますが、電子レンジの場合は、スイッチを入れてから1m以上離れることができます。しかし、IHヒーターの場合は、調理をするために側についていなければなりません。つまり電磁波から遠くに離れられないということです。

また、小さなお子さんは、お母さんの腰のまわりにまとわりつくことが多く、ちょうど電磁波発生部分が子供の頭(脳)に当たります。さらに、妊婦の場合は母体の子供に電磁波が当たる位置になります。

結局、小さな子供がいる世帯、これから子供を作る世帯の住宅では、IHヒーターは使わないほうがよいということになります。

ところで、オール電化住宅はなぜ増えたのでしょうか?

それは、原子力発電所(原発)のためです。原発は、いったんフル発電すると、昼間だろうと夜間だろうと深夜だろうと、発電量を調整する(火力・水力発電は容易にできる)ことが非常に難しいのです。そのため深夜には電気が余るので、発電した電力を捨てるのではなく、何とか売りたいということで、オール電化住宅を電力会社はPRし勧めているのです。

今後、福島原発の被害の長期化が明らかになるのにつれ、原発廃止(停止)が増えてきます。そうすると、深夜に電気が不足する事態が出る可能性が強くなり、安い深夜電力料金はなくなる可能性があります。