欠陥住宅をつくらない住宅設計者の会

http://www.kekkann.e-arc.jp/

お問い合わせ

基礎の話

建物は地盤の良いところに建てる。これが建築の基本ですが、地盤の良い土地はなかなか売りに出ないのが現状です。まずは、どんな地盤かを確かめることが第一歩です。地盤が良好であれば直接基礎、悪ければ地盤改良や杭打などの対策が必要になります。

地盤に対して建物を安全にするために基礎を構築して上部構造を支えます。建物の構造は、住宅で一番多いのが木造ですが、木造でも軸組工法、伝統工法、ツーバイフォー工法、SE工法などがあります。新工法も開発されています。その他、鉄骨(S)造、鉄筋コンクリート(RC)造などがあります。共通しているのは、基礎を鉄筋コンクリートで造るということです。上部構造は間取りなどによってどんな暮らしが出来るか、皆さんの関心が高いようですが、基礎工事には関心があまり無いようです。関心が無いので適切な基礎の選択ではなかったり、施工管理が悪かったりする事例が多く、割れたり、下がったり、後々のトラブルになったりします。

配筋検査

配筋検査

コンクリート現場検査

コンクリート現場検査

コンクリート現場試験(塩化物量)

コンクリート現場試験(塩化物量)

基礎を構築する鉄筋にもコンクリートにも強度の種類があり、強度によっ て値段が違うのですが、強度表示がない場合がありますし、寒い季節にはコンクリート強度を上げる必要もあります。また、コンクリートの被覆が適切に施工されているか、換気口や開口部などに補強筋が入っているか、コンクリート強度が基礎図表示の強度であるか、などの工事監理が必要です。丈夫な基礎を造ることが、建築の基礎です。