欠陥住宅をつくらない住宅設計者の会

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建物引き渡しと完了検査での注意点

建物引渡し時の注意点

建物の引渡し時には、以下の図書・資料を必ず受け取りましょう。将来の増改築や修理に必ず必要となります。

1.契約時の設計図、構造計算書

2.地質調査報告書、地盤改良や杭打ち工事の施工報告書

3.確認済証(書類と設計図で1冊になったもの)、中間検査済書、完了検査済書

4.工事写真

5.その他、都市計画法、農地法、土地区画整理法、宅造法、砂防法、歩道乗入の許可、水路占用届等の関係書類

6.各種設備機器の取扱い説明書および保証書
(製造年月日を確認のこと。古い機種が使われている場合もあるので注意)
照明器具、インターフォン、エアコン、換気扇、床暖房、電動シャッター、衛生器具類、給湯器、浴槽、キッチン、防水材

7.竣工図(特に電気設備、給排水衛生設備)
*竣工図とは、最終的に現場で施工されている状況を示す図面特に隠ぺいされている配管、配線経路のわかる設備図面は重要です。たとえば、上下水道管、雑排水管やガス管、雨水管が敷地のどこを通っているかを知っておくことは大切です。

8.鍵リスト 使用箇所の表示および鍵番号の記入された資料

9.下請(協力業者)リスト
*下請リストとは、どこのどの業者が工事したか分かるリスト
職種、会社名、所在地、担当者名、電話番号の記載されたもの

引渡し時の完了検査で注意すること

1.施主立会いの完了検査時に便器、手洗い、浴室、キッチン等からの排水を順番に流して竣工図の配管経路をたどり、竣工図の通り実際に最終放流先まで流れているかを、枡の蓋を開けて直接目視ができるように業者にお願いし、立会い確認をすること。なお、排水チェックをする場合は、常に洗面器・流し台・浴槽は満水にして、しばらく放置した後に排水してください。

2.屋根裏および床下を点検口より目視して、内部の掃除がきれいに行われているか、また、床下については配管等からの水漏れがないかを確認してください。