デザイナー建築家の罠 - 建築賞受賞建築家の欠陥住宅
テレビや雑誌でデザイン性やテーマ性に富んだ家がたくさん紹介されています。
「私もこんな家に住みたい!」と参考にするのは良いのですが、そのような家こそ、特に注意が必要です。
・奇抜なデザイン-屋根の形が複雑な家は雨漏りの原因になりやすい。
・トップライト-多くの場合、雨漏れにつながる。
・吹抜けや窓が大きく開放的-木造の場合は耐力壁の不足やバランスが悪くなり、地震や台風に対して危険になります。
・手すりが無い又はシンプル-見栄えは良いが不安定、落下の危険性が大きい。
・家具などに複雑な仕掛けがあり便利そう-毎日使いこなすには大変で壊れやすい。
・天然素材使用の家等特定のこだわり-材料に特長があっても、それだけで良い家ができるわけではない。基本性能を満たした上でこそ意味がある。
あれこれの、こだわりを実現する為には十分な配慮が必要で、それを怠ると一気にマイナス要因に転化します。
デザインの良い有名建築家だからといって鵜呑みにすることは危険です。住まいはデザインの良さやテーマ性だけでなく、構造の安全・安心、使い易く、維持管理の容易さ等、総合的なバランスの良さが必要です。
実際、建築賞受賞建築家設計の木製ベランダが数年後に落下し、あわや人身事故となった事例や、各箇所から雨漏りがあり、使用に耐えない家等の欠陥事例が数多くあります。