欠陥住宅をつくらない住宅設計者の会

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電話相談分類集計表

電話相談から見えるもの

集計から見えてくるもの(1997-2003年の7年間を前半、以後の10年間を後半と位置付け)

相談件数の推移

前半の年平均777.7件に対し、後半は259.7件で約33%に減少しています。特に、2012年以降は100件を下回り、相談日当り0.5件程度の件数です。

これは、マスコミ報道がなくなり会の認知度の低下や、東日本大震災発生で社会的関心の比重がそちらにシフトした影響もあろうと思います。

欠陥・不具合分類項目ごとの特徴と傾向

欠陥・不具合現象は1~ 5ですが、その中に占める建物の構造体に関わる1~3は、前半、後半共に2/3を占めています。

これは、建物の構造体と雨漏りの部分で、補修困難なものが大部分を占めるという深刻さが、前半も後半も変わっていないことを現しています。

契約トラブルと調査・検査の項目の特徴と傾向

相談全体に対する契約トラブルは、前半13%に対し、後半は6%に減少しています。

調査・検査は前半15%に対し、後半は25%に増加しています。

契約トラブルの減少は、一定の予防的知識の浸透、契約の重要性が理解されつつあることが推測され、調査・検査の増加は、相談件数が減少している一方で、解決の為には専門家の調査が必要と言う深刻なものが多いこと、第三者検査の認知度が上がっていると推測されます。

2012年12月までの15年間で7,800件以上の無料電話相談に答え、そのうち1,000件程の欠陥調査などの有料依頼を受けてきています。

無料電話相談の相談内容を現象別にまとめてみました。

分類 1997~2003小計 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2004~2012小計 合計
地盤沈下・基礎 623 18 26 28 21 13 14 23 13 8 164 787件
構造体 641 11 111 36 20 13 25 20 13 6 155 796件
雨漏り 580 37 38 39 22 15 21 24 27 13 236 816件
仕上材の不具合 704 28 54 33 28 19 20 21 13 17 233 937件
設備の不具合 225 6 15 18 12 8 9 12 11 9 100 325件
契約トラブル 724 22 11 24 31 18 9 11 11 5 142 866件
検査の問合わせ、又は依頼 805 132 128 92 100 66 38 41 31 18 646 1451件
その他 1142 139 227 112 66 58 46 62 20 18 738 1890件
年度別小計 5444件 393件 510件 382件 300件 210件 182件 214件 139件 94件 2420件 7868件