欠陥住宅に対しての考え方

被害者という「甘え」を捨て、現在の建築(の生産の社会システム)での「自己責任」を構築すること。それが「欠陥の防止」につながる。

住まいに対する考え方

芭蕉が庭を出て大自然のなかに自家の庭を見たり、良寛が寺をすら必要としなかったのは、「彼らは貧困に甘んじることをもって生活の本領としたのではない。むしろ彼らは、その精神において、あまりにも欲が深すぎ、豪奢でありすぎ、貴族的でありすぎた故、中途半端を排撃し、無きに如かざるの清潔を選んだ」のであり、その文脈からいえば 、簡素なる茶室も日光の東照宮も、共に同一の「有」の所産であり、桂離宮が単純、高尚であり、東照宮が俗悪という区別はない。どちらも共に饒舌であり、「精神の貴族」の永遠の観賞には耐えられぬ普請なのである。
(坂口安吾『日本文化私観』より)

I住宅のリフォーム

リフォームという機会に耐震改修も行う。既階段が急勾配なので、位置をかえてゆるやかな階段に改修。住んできた経験を踏まえ各所改修。特に食品収蔵は使い勝手を考慮。

名古屋市　　木造2階建　　延床面積 160.93m²　　総工費(耐震改修含)1千万円