「欠陥住宅110番に参加しました」
平成26年11月25日
一級建築士 浅井 洋樹
平成26年7月5日に行われた「欠陥住宅110番」に、当会の建築士が7名参加いたしました。
この110番は、弁護士・建築士などで構成する「欠陥住宅全国ネット」が主催し、今年で13回目となる全国規模の一斉無料電話相談で、このうち東海地区を担当する「欠陥住宅被害東海ネットの弁護士とペアで応対いたしました。
昨年までの110番でもたくさんの相談が寄せられましたが、今年は東海地区だけで合計26件(全国では240件)もの相談が集まりました。内容は今住んでいる住宅に欠陥があるのではないか、といった相談から、リフォーム工事をしてもらったが出来栄えに納得がいかない、工事契約の内容が実際のものと異なる、見積金額が不当に高いのではないか、よい業者を選ぶ方法は?などさまざまです。これらの相談に対し、弁護士からは法的なアドバイスを、建築士からは技術的なアドバイスを行いました。
なお、この110番では相談内容によっては後日弁護士との面談や建築士の調査等も行うことができ、欠陥住宅問題点を解決する足がかりとすることもできます。
また、相談内容から読み取れるのは、消費者の方がまさか自分が欠陥住宅問題の当事者にとなるとは全く予想もしていなかったこと、そして問題が起きてしまってからの解決方法の難しさに困惑している実態です。
このような事態を防ぐためには、消費者の方に欠陥住宅に関する基礎知識を身に着けていただき、あらかじめ身を守る手段を講じる以外にありません。がしかし、それらの予防手段を入手することが容易ではないのも事実です。
そこで、今回の110番の翌週には、NPO/欠陥住宅をつくらない住宅設計者の会・欠陥住宅被害東海ネット共催の欠陥住宅予防セミナーも開催しました。このような110番や予防セミナー等の機会を最大限に活用して、安心できる住まいを手に入れてください。