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建築士のひと言

「他人事ではない東日本大震災 震災被害を繰り返さない為に!」-「安全・安心」な家・街づくり-

平成24年2月21日

一級建築士 滝井 幹夫

3月11日に発生した東日本大震災は、1万9千余の人命と広範な地域の人の営みを一瞬にして奪い去りました。

そればかりか、人災と言はれる原発事故は10ヶ月を経た今も収束の見通しが立たず、放射性物質の拡散は人命や自然環境に未曾有の負荷を与え続けています。

一方で私たちの住む東海地方は東海・東南海・南海の連動地震が、いつ発生しても不思議でない!  と言われ続けています。

また、濃尾平野は大昔、湖や海だったこと。大規模な地殻変動と河川が運んだ扇状地や氾濫平野、、三角州などによって出来た平野で、新しい干拓地や埋立地も多いことから、地震の揺れによる被害だけでなく液状化や津波被害も危惧されています。

更に愛知県は、日本一「原発」が集中した「原発銀座」と呼ばれる福井県と、浜岡原発を結ぶ中間に位置しています。

ひと度大地震が起きれば、まさに「東日本大震災は他人事ではない!」事態が起きかねません。

 

大震災以後、様々な専門家が地震、津波、液状化、原発などについて新たな研究成果や見解を発表しています。

個々の内容を知ることは無論大切ですが、それらを総合化し分かり易くまとめた情報こそ、一人ひとりの市民が待ち望んでいると思っています。

それに応えようと考えてパワーポイントで資料を作成しました。

 

人は地震や台風の発生を止める事は出来ませんが、濃尾平野の成り立ちや過去の地震、台風、豪雨被害を知り、必要な対策を立てる事で被害を出来るだけ小さくし、復興を容易にすることは可能です。

 

本年はこのような内容の講座・講演依頼に可能な限り応えながら、改めて「安全・安心」な家づくりに努めようと決意しています。

本年も宜しくお願い致します。